保険・金融情報
blog
「新価」と「時価」の違いとは?
2026.07.06 保険・金融情報火災保険には、
「新価」と「時価」という言葉があるのはご存知ですか?
どちらも建物や家財の補償額を考えるうえで重要な考え方ですが、違いが分かりにくいと感じる方も多いのではないのでしょうか?
実は、この違いを理解していないと、
「保険に入っていたのに思っていたより保険金が少なかった」というケースにつながることがあります。
今回は新価と時価の違いをわかりやすく解説します。

新価とは?
新価とは、「同等のものを新しく取得・再築するために必要な金額」のことです。
例えば、火災で建物が全焼した場合、
「今、同じ建物を建て直すといくら必要か?」をもとに保険金額を設定します。
現在の火災保険では、この新価方式が主流です。
新価のイメージ
10年前に2,000万円で建てた家が火災で全焼したとします。
現在は建築費が上がり、同じ家を建て直すには3,000万円必要になっていました。
新価契約の場合、「今建て直すために必要な金額」をもとに保険金額を設定します。つまり、家を失っても、元の生活を取り戻せるようにする考え方です。
【例】建て直し費用:3,000万円
↓
新価基準
↓
3,000万円を基準に補償を考える
時価とは?
時価とは「新価から経年劣化や使用による価値減少を差し引いた金額」です。
建物や家財は時間経過とともに価値が下がるため、その減少分を考慮します。
時価のイメージ
【例】10年前の建物
↓
経年劣化を考慮
↓
現在の価値:1,300万円
もし建て直しに3,000万円必要でも、時価基準なら評価額1,300万円を基準に補償を考えます。つまり、
建て直し費用:3,000万円
受け取る基準:1,300万円
差額:1,700万円は自己負担の可能性となる場合があります。
時価は‘’今の価値‘’、新価は‘’建て直すための費用‘’と覚えるとイメージしやすいですね。
火災保険は「加入している」だけでは安心とは限りません。
重要なのは、どの基準で補償される契約になっているかです。
新価と時価の違いは「万が一のとき、どこまで元の生活を取り戻せるか」に関わる大切な考え方です。
現在の建築費高騰も踏まえると、補償基準の確認はこれまで以上に重要になっています。
今加入している火災保険が、新価なのか時価なのか。
今一度、確認してみてはいかがでしょうか?
